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変われない自分を肯定できる93ページ【バターはどこで溶けた?】

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けん
けん
必ずしも変化すること、行動することが絶対ではないんです

自己啓発の本などを見てると、とにかく行動をしよう!動いてみよう!

という読者の背中をおす内容のものが多くないですか?

個人的にもそれが間違ってるとは思ってないけど、それが絶対に正しいとも思ってないんです。

行動しないで何かを変えることなんてできるの?
でも、変化をしないといけないってみんな言うよね?

たしかに、何かを変えないといけない時には行動しないといけないです。

ただ、その前に本当に変わる必要があるのか?みんな考えて行動してます?

物語の中に出てくる思い
  • 周りからは「努力して勝ち取れ」「負けるな、前へ進め」と言われ続けてきた
  • でも、失うものがあるとは誰も教えてくれなかった
  • それはかけがえのないものかもしれないとはだれもおしえてくれなかった

それを教えてくれるのがこのバターはどこへ溶けた?

もちろん、なにか行動を起こして変わらないといけない時もある!

でも、その前に一回立ち止まって考えてみては?

バターはどこへ溶けたはどんな話なのか

似たタイトルで「チーズはどこへ消えた?」って聞いたことありますか?

こちらは自己啓発を子供でも分かるくらいネズミ2匹と小人2人だけの短いストーリーで描いた世界的ベストセラーで日本だけでも400万部売れた本です。

このチーズはどこへ消えた?に似ているという事で訴訟事件にもなったことも、、、(;^ω^)

知らずに本屋で見たら間違う人もいるかもですが、内容は全然違うんですよね!

まずはチーズはどこへ消えた?を知りたい方はこちら

バターはどこへ溶けたのストーリーとは

では、バターはどこへ溶けた?どんなお話なんでしょうか?
ここでは、登場キャラクターやストーリーの大まかな流れを見ていきます。

森を舞台にネコとキツネが主人公

森のある場所にあるバターを2匹のネコと2匹のキツネが探していくというお話。

ここでいうバターは追い出したらキリがないもの
財産、名誉、出世、権力など・・・

ネコの名前はタマミケ

面倒なことが大嫌いで気まぐれ。何事も続かない。人間ならなまけ者と言われる2匹。
仕方なくバターを探しているが、バターの方からきてくれたらいいのにと思っている。

ネコ
  • タマ→ネコなんでめんどくさがりです。何も行動しない。のんびり屋。
  • ミケ→ネコなんでめんどくさがりです。ただ、行動力のあるキツネたちにあこがれを持っている。積極的になりたい。

キツネはマイケルとジョニー

人間をだませるだけの頭脳を持っている。森を1日中走り回る体力もある。タフで元気な2匹。
自分たちはバターを探すために生まれてきたと自負している。

キツネ
  • マイケル→よくきく鼻でバターのありそうな場所をかぎつける。
  • ジョニー→頭脳派。地図に印をつけ、夜には地図を見てバターのありそうな場所を考える。

この4匹が協力しながらバターを探していくのですが、内心はそれぞれの思惑が。

ネコたちはめんどくさいのが大嫌い。
なので、キツネたちが見つけてくれるだろうと思っている。

一方、キツネたちはこの森には来たばかりでくわしく道などもわからない。
ネコたちを利用して早くバターを見つけようとしてて、ネコたちには見つけることは出来ないだろうと思っていた。

そんな4匹のストーリー(=^・^=)

ついにバターを見つける

ある日、森のある池のほとりにある白いペンションの玄関先にバターを見つけた。

キツネたちは自分たちが見つけたと主張したけど、ネコたちには関係ないこと。
誰が見つけたとかはどうでもよかったので気にしてなかったって感じ。

それからというもの、キツネたちは毎日早朝に起きて急いでバターのもとへ走った。

対照的にネコたちは、初めの数日は早起きしてバターのもとへ急いでいたけどそこはめんどくさがりの2匹。
10日もたたないうちに太陽が高くなるころに起きてのんびり向かうように。

理由は、道は分かっているしバターが勝手にどこかに行くわけでもないと思っていたから。
そこには、ゆっくりたっぷり楽しんじゃおうというという発想が!

そこで2匹はなまけ道に精進する。そして思ったのは

自分たちがネコ本来の姿でいられることが何よりも幸せだ

バターはネコ本来の姿でいられるために与えられたと勝手に考え、白いペンションへ引っ越す。
その時思ったのが

バターがなくても幸せ、バターがあればもっと幸せ

そしてバターは消えた

キツネたちにとってこのバターは食料としてだけではなく、「幸福」・「野心」というアイデンティティ!
人それぞれ譲れないものなんかがあると思いますが、キツネたちにとってはこれがそうでした。

ジョニーはネコたちが仲間を連れてきてバターを分けていることをよく思っていない。
そのことで何度もタマに詰め寄ったがタマがいつも言うのは

この世のものはいつかなくなるものさ

そんなある日、バターはなくなってしまう。

常に上昇志向のキツネたちはすぐに新しいバターを探しに出かける。

上昇志向が強い人たちは、行動し、努力し、目標を達成することに生きがいを感じている。
そして、そういう人たちは猜疑心が強い人も多い。

このキツネたちも同じ、猜疑心が強かった。
幸福を奪われたのはネコたちのせいだと考え、次はネコたちにもバレないように探そうとする。

その頃、ネコたちはまだゴロゴロしていた。
なくなったことに驚くことなく

なくなったものはしかたない

ただ、キツネたちにあこがれを持つミケは内心、心配で動きたくなっていた。

ここで、「ネコらしい」タマと「ネコらしくない」ミケの意見が分かれてしまう”(-“”-)”

ついに新しいバターが見つかる

その後、キツネたちは双子ノリスをだまして大量のバターを手に入れる。

その頃、ペンションにいて試しに周りを掘ってみた。
何も見つからなかったが気が向いたときだけ手伝うタマはいつも楽しそうにしていました。

対照的に、ミケはがむしゃらに行動しても成果があるとは限らない。
「だめもと」と思っていても落胆することも知ることに。

ミケは毎日ストレスで憂鬱になっていた。
そして、事態が変わるのを待つだけではだめだとバターを探しに行く決意をする!

タマは相変わらずのんびりしながらこう言った。

僕たちの人生にそんなにバターが大切なのかい?あのバターに出会う前から僕はネコとして楽しかったよ

その後、ミケがいなくなった後もタマはミケのことを考えていた。

ミケは不安から解放されるだろうか。新たにバターを見つけて「今度こそはなくさせるものか」とさらなる不安にさいなまれていないだろうか

そしてこう思った。

ほんとうのタカラは勝ち取るものではない。出会うものなのだ

不安や恐れから逃げてはいけない

「不安や恐れから逃げてはいけない」

これはキツネのマイケルの口ぐせだ。
タマはキツネたちが常に積極的に行動することが理解できなかった。

そもそもなぜ不安なのか?何を恐れているのか?
それは勝ち取ったものを失う不安、奪い取ったものを奪われる恐怖ではないか?

だったら追い求めなければいいのにと思った。

どんな幸福も自分でつかみ取ったのではなく誰かに与えられたと思えばいい、偶然に出会っただけと思えばいい

そうすれば、なくて当たり前と思えると考えたからだ。

飛び出したミケの不安

飛び出したものの、なかなかバターを見つけることが出来ないミケは思う。

夢を抱いているときの決意など、逆境にあってはもろいものだ

そして、タマと一緒に白いペンションで一緒に伸びをしていた時を思い出す。

かけがえのないもの、ほんとうにつらいときに、なにもなくなったときに、だれもいなくなったときに、心に浮かぶあたたかいもの

ネコであることがネコの幸せであると。

一方、タマにとっていつものんびり過ごすこのペンションが特別な場所になっていた。
いつまでも変わらない特別なものがあることを実感していた。

なんのわけもなく、なんとなく好きというのがきっと、いちばん好きということなのだろう

さて、ミケはキツネたちに馬鹿にされる夢を見て引き返せなくなります。

バターは生きがいだ、そのためなら死んでもいい

そう言いながら、恐怖から逃げるために走り続けた。
バターを追いかけるのは、恐怖に追いかけられることだったということ。

この時のミケの思いが初めに書いていたこと

周りからは「努力して勝ち取れ」「負けるな、前へ進め」と言われ続けてきた。でも、失うものがあるとは誰も教えてくれなかった。そして、それはかけがえのないものかもしれないとはだれもおしえてくれなかった。

向上や前進のためにどれだけ大切なものをなくしたことか!というミケの気持ちだったのです。

その後、キツネたちとミケは出会えましたがウソをつかれて結局タマのもとへ戻ります。
タマは人間に飼われていて好きなだけバターを食べれる生活に。そこにミケも合流することに。
キツネはというと、悪さをするキツネとして人間に撃たれてしまいました。

バターはどこへ溶けたが教えてくれる行動をする前の考え方

ここまでは、どういったストーリーかというのを見ていきましたが実際どのようなコトを考えながら行動していけばいいのでしょうか?

行動をする前の7つの考え方

作品の最後に行動を起こす前になにを考えればいいかが書かれています。

行動を起こす!その前に考えてみよう
  • たしかなものなどない(バターがあることもあれば、ないこともある)
  • 心から楽しめ(バターがなくなることを気にして、いつも神経をとがらせていてはほんとうの喜びは味わえない
  • 移りゆく物事のすばらしさを知れ(バターはいずれなくなるからおいしいのである)
  • 足をとめてしっかり自分を見つめよ(バターを求めて走ってばかりいては、気づかないこともある)
  • 自分らしくあれ(バターなんて無くても、自分にとって大切なものさえあればそれでいい)
  • 清貧の志を持て(欲望にはキリがない、バターはいくらでも欲しくなる)
  • ありふれた幸せに気づけ(バターなどなくても、良く晴れた朝、なんとなく感じる幸せを喜べ)

今の状況をまずは心から楽しんでみよう!楽しむことで新しく見えるものがあるかも!?

移りゆく物事のすばらしさを知る!
人との出会いもそうです。出会いがあれば必ず別れもある。だからこそ一緒にいるという貴重な時間を大切にしないといけません!

自分らしくあれ!財産や名誉とは違う大切なものがあなたにはあります。
それは友人の人もいれば家族だったり、人によっては趣味かもしれません。そういった自分の大切なものを捨ててまでやる事なのか?
足をとめて考えてみてください。

ありふれた幸せを感じる!これが出来る人は毎日が幸せになります。毎日特別なコトばかり起こりません。

毎日大好きな人に会える、好きなものをお腹いっぱい食べれる

いつもの出来事こそが本当の幸せなんだと気づいてください!

バターは溶けてしまうもの

いつか皆さんの日常で行動をしないといけないかもしれない時は来ます。
その時に登場人物たちが考えていたことも思い出してみてください。

  • バターがなくても幸せ、バターがあればもっと幸せ
  • なくなってしまったものはしかたない
  • がむしゃらに行動しても成功するとは限らない
  • そもそもなぜ不安なのか?何を恐れているのか?
  • いつまでも変わらない特別なものがある

そして、失うものがある、それはかけがえのないものかもしれない

ということも忘れないでください!

けん
けん
本当に大切なものは何なのか?それを忘れないでください

最後まで読んでくれてありがとうございます!
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